特別企画 SDカードとCFカードの比較
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現在市場に流通しているデジタルカメラの記録媒体はSDカードとCFカードです。
コンデジやデジタル一眼レフの入門機ではSDカード、ハイエンドモデルで採用されているのがCFカードです。
SDカードとCFカードは値段の差だけではなく、転送速度や堅牢性などにも大幅に違いがあります。


さて、撮影を楽しんでいると気になるのがカメラの記録媒体です。2015年7月現在では、Sandisk製のCF Extreame 16GBは7500円。
これに対して、同メーカーのSD Extreme 16GBは2400円と約3倍ほどの値段の差があります。
データをPCにその都度保存すれば良いのですが、撮影したデータをそのまま知人に渡す・撮影会などで枚数を気にせず撮影する時など予備カードは必須になる状況は多々あります。
SDカードなら海外製の格安カードも販売されているので気軽に購入できますが、
CFカードとなるとどんなに安いカードでも気軽に買える価格とはいきません。
そこで役に立つのが、SD > CF変換アダプタです。
最近の変換アダプタはSDXCにまで対応しているので、現在流通しているSDカードを全て利用することが出来ます。
変換アダプタを1枚持っておけばミラーレスやコンデジと記録媒体を共通化出来るので非常に便利です。

今回購入し、計測したのは「Extreme CF Adapter Type I 」
秋葉原にある東映無線ラジオデパート店にて1980円にて購入。
非常にリーズナブルな価格です。
この変換アダプタはカタログスペックではUDMA6対応、つまり133MB/秒の性能を発揮する事が可能となっています。
そこで5種類のSDカードを利用し、実際に測定してみました。





Transcend SDHC class10 8GB 実勢価格 500円
ADATA SDHC class10 UHS-1 16GB 実勢価格 900円
東芝 EXCERIA Type1 UHS-1 16GB 実勢価格 2800円
SanDisk extreme pro UHS-1 16GB 実勢価格 6000円
東芝 FlashAir SDHC class10 16GB 実勢価格 3500円
測定に利用したカードリーダーはELECOM MR3-C002 USB3.0
Transcend 8GB

ADATA 16GB

EXCERIA 16GB

Sandisk ExtremePRO 16GB

Flash Air 16GB

どのSDカードもPC上では変換アダプタの有無は誤差の範囲でしかありません。
ではカメラではどうでしょう?
Nikon D700とMB-D10を使用し、バッファフルになるまで13コマ連続撮影。
ファーストショットからバッファフル状態を経てバッファ開放までの時間を測定しました。
撮影条件はマニュアルモード・シャッタースピード1/2000・RAW撮影。

なお検証の比較として、SanDisk Extreme 16GB CFカードを利用。

結果は
SanDisk Extreme CFカード 13.8秒
CFアダプタ+Transcend 29.8秒
CFアダプタ+ADATA 27.3秒
CFアダプタ+EXCERIA 24.9秒
CFアダプタ+ExtremePRO 24.8秒
CFアダプタ+FlashAir 32.1秒
となり、CFアダプタは連続撮影を多用する様な場面には向いていない事が判明する結果となりました。
最速のSDカードを利用するとExtremeと約10秒の差なので、バッファフル状態にするような撮影スタイルで無い場合は利用を考えても良いでしょう。

CFカードでは発売されていない無線LAN内蔵SDカードを利用できるのも変換アダプタの魅力です。
シェア用撮影は無線LAN内蔵SDカード+変換アダプタ。
それ以外ではCFカードにて撮影と用途を毎に記録媒体を変更して撮影すると良いでしょう。
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